--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009-08-28

「今夜 列車は走る」

 2004年に製作されたアルゼンチン映画「今夜 列車は走る」を観ました 映画は 鉄道民営化に伴い廃止された路線で働いていた元鉄道員達のその後、社会の渦でもがく 苦難の日々を描いています
 まるで家族の様に寝食を共にし 総てを分かち合ってきた鉄道員達 路線の廃止が決まり冒頭で仲間の一人は絶望のあまり 家族を残して拳銃自殺を図ります 路線廃止の決定は覆せない それならば自主退職ということにして 退職金を請求した方が得。。。という組合の言葉に 心底納得できるものは誰もいませんでしたが 結局は一人を除いて全員が自主退職にサインします その後それぞれが新しい仕事を探そうと懸命に努力しますが 中々上手く行きません 難病の子供を抱え保険も切れてしまい 新しい吸入器を申請するものの 自主退職のため申請が却下される者 タクシー運転手がスーパーまで乗せたお客は 昔の仲間 お金が無い間は 好きな娼婦に会いに行くこともできない、失業に甘えたくない 彼女だって稼がなくちゃいけないのだから。。。と語っていた彼は その後スーパーへ押し入り 現在はそのスーパーで警備員として働いている別の仲間と鉢合わせ お互いにとっさに銃を構えますが 引き金を引くことなどはとてもできません。。。同じ頃 最後まで自主退職に同意せず 一人列車の整備場に住み続けた老人は ひっそりと孤独な死を迎えたのでした。。。 
 アルゼンチンでは19世紀から鉄道によって国家の経済を発展させてきたそうですが 90年代の分割民営化によって6万人ともいわれる失業者がでたそうです その後国家自体が 破産の危機にさらされていることはご存知の通りです 
 登場人物の一人が「今の状況は 自分が何か悪いことをしたためなのだろうか?」というシーンがありますが 社会的なサポートも充分でないまま貧困の負のスパイラルに一歩踏み入ってしまうと そこから抜け出すのは容易ではなく そのため次第に この状況を招いたのは自分に問題があるのでは?自分が悪いのでは?と自分を責め始めてしまう。。。というのは 現在の日本でも社会問題になっている「貧困問題」の本質と合い通じるところがあります     
 ラストシーン 冒頭で自殺した鉄道員の息子とその友人2人が もう一度 廃線に列車を蘇らせようとします 鉄道員の家族であることを誇りに思いながら 列車に掛けた垂れ幕には「列車は私たちの物」のメッセージ これはこの映画が観客に伝えようとしているメッセージでもあります 若い彼らには これが精一杯の行動だったのでしょう でも「自分達も何かできたのではないか?」と過去を振り返ってつぶやいている大人たちに比べ 少なくとも彼らは 今 何が出来るかを考え それを行動に移したのです そこに一筋の希望の光が垣間見えます
           aficheProximaSalida.jpg
       (この写真は extroversia.universia.net.co/html/reportajes より)

2009-07-29

「ONCE」

  この所 中々映画の話を書く機会がなかったので 少し寂しく思っていたところでした 色々な話が途中になっていますが 今日は思い切って最近観た映画の中から アイルランド映画「ONCE」について書きたいと思います これは英国にいた時見逃してしまい(近所の映画館でこの映画が公開されたとき 連日満員御礼で 座席が予約できなかったのです)いつか見たいと思っていたのですが 念願叶って先日見る機会に恵まれました

 ダブリンの街角で ふと出会った ストリートミュージシャンとチェコからの移民女性 お互い音楽の才能に恵まれ、またお互い 近しい人との人間関係(自分から去っていったガールフレンドや チェコに残った夫)が吹っ切れず 今だ悩んでいる。
 そんな若き二人が 音楽を通じて知り合い そしてミュージシャンのデモテープ製作のためのスタジオ録音演奏を通じて お互いの才能を認め合い 理解し始め 次第に惹かれあっていきます しかし結局は 別々の道へ踏み出していくという 爽やかですが どこかほろ苦いストーリー
 徹夜で行われたスタジオ録音で二人の感情もクライマックスを迎えるのですが ロンドンに行って一緒に音楽活動を続けようという男の熱心な誘いも 幼い子供と年老いた母を抱え 異国で必死に生きる彼女には到底叶わない夢のように思えたのでしょう 彼女の「母を連れて行っても?」という問いに 2人は答えを見つけることができません CD完成の朝 浜辺で他のメンバーと子供の様にはしゃぎまわった後 それでも男はまだ もう一度会うことを彼女に約束させます でも 彼女は結局現れず そしてその後二人は二度と会うことはなく 男は独り 元の彼女が待つロンドンへ 旅立っていきます
 このすれ違いの別れのシーンは ああ 本当にこんな風に人って 別れていくのかもしれないなあと思わせるほど さりげないため とてもリアルな気がします そして そのさりげなさが 逆に切なさや胸の奥がキュっとなる痛みを感じさせるのです
 主演の2人は 実際に才能ある音楽家 ストリートミュージシャン役のグレン ハンサードはアイルランドのバンド "ザ フレイムス"のメンバー チェコ移民の女性を演じたマルケタ イルグロバとは チェコでのコンサート中に知り合ったそう 2人はこの映画の中で歌われている曲を作詞 作曲しているのですが そのどれもが感受性の強い 繊細な歌詞と心揺さぶられるようなメロディーがよく溶け合っていて 素晴らしい曲の数々です そうそうグレン ハンサードは「ザ コミットメンツ」にも出演したそうですね
             once.jpg

 just once 本当に 一期一会とはよく言ったもので 人生はこんな出会いと別れの繰り返しが織り成されて 出来上がっていくものなのですね チェコ女性にとって あの短かった ミュージシャンとの演奏活動 そして心のふれあいは 彼女の人生の中で 最も美しく そしてまた最も充実した時だったのではないでしょうか 例えそれが花火の様に短く はかないものであったとしても 彼女は生涯 あの時のきらめきを忘れることはないでしょう ミュージシャンがお別れのプレゼントに。。。と送ってくれたピアノを弾きながら 夫や子供に囲まれ家庭的な幸福に包まれながらも 彼女が窓の外を移ろいのまなざしでぼんやり見つめるラストシーン 彼女は過去を懐かしむと同時に もう二度とあの時には戻れないことを悟っているかのようで 私はとても胸が痛みました        
 

2009-06-08

ショート ショート

 週末 みなとみらいにある短編映画専門の映画館に行ってみました 
この映画館は Brillia Short Shorts Theatreといって 文字通り世界の短編映画ばかりを上映している映画館 1回の上映時間は1時間弱で5本ほどの作品が連続上映されます
 私は2プログラム 合計10本ほどの作品を見ました 作品の製作国も日本を初め ヨーロッパ各国 アメリカ オーストアリア 果てはイスラエルと大変バラエティに富んでいましたが 題材もまた然り コメディから悲劇 ロマンティックなものと色々で 各国のお国柄も時には非常に色濃く出た 面白いものばかりでした
 (写真は総てhttp://www.brillia-sst.jp/theater_program/より)
   
           BAWKE_convert_20090607192749.jpg
 「BAWKE」(パパ)という題名のノルウェー映画 より良い生活を求め 苦難の末密入国した外国人親子 しかし地下鉄で出くわした検札から息子を守るため 父親はわざとその場から逃げ出そうとし 警察に連行され 強制送還されることに。同じ移民収容施設に迷子になった息子も辿り着き 空港へ護送される父親を見つけ 必死に車の窓を叩きますが 父親は「他人だ 知らない子だ」と通しますがそれは この国に住む方が祖国に住むよりも 息子にとっては100倍も明るい将来が待ち受けている。。。と確信しているからです 車を追いかけた息子が雪道に ふと見つけた父の帽子 拾ってみると中には息子が大事に持っていたサッカー選手 ジダンの写真が一枚隠されていました 息子はジダン選手の写真を数枚 肌身離さず持ち歩いていたのですが この国に密入国したとき 父からその写真を捨てるよう厳しく言われ 泣く泣く捨てたのでしたが お父さんは最後の一枚を息子のために取っていて それを永遠の別れ際に 息子に託したのでした 父の気持ちを知って ぽつんと雪景色の中に立ち竦む息子の姿がとても印象的 切迫した状況の中 子供のために自分の身を犠牲にまでして尽くす父親の愛情が素晴らしく 泣かせる作品でした  
          
          megatron_convert_20090607233508.jpg
 こちらもルーマニアのある母と子の1日を描いた「Megatron」 朝まだ日が明けきらないうちから出かける若い母と息子 自転車で駅まで そこから汽車に乗り 降りた先でヒッチハイクをし 町の中心地まで送ってもらうとさらにバスに乗り換え 長い旅路の果て やっと辿り着いた所は 何とマクドナルドのチェーンショップ!実はこの日は息子の誕生日で 彼はマクド(私は関西出身なので マクドナルドをこう呼びます)の特別セットに付いてくる玩具ロボットのメガトロンを誕生日プレゼントとして欲しかったため 遠路はるばるやってきたのですが。。。来る道すがら 母親が何度も鳴る携帯電話に出ようとしないのを見た子供は 母親の鞄からこっそりお財布を取り出し隠してしまいます お陰で母はお金が払えず ハンバーガーセットもお預け。そのまま帰ろうとする母に 息子はパパに電話してお金を持ってきてもらおうと提案します ためらう母に息子は 僕の誕生日を3人で祝って欲しいのだと訴えます 仕方なく別れた夫に連絡をつけ ハンバーガー店内でぼんやりと夫が来るのを待っている母のショットで映画は終わり
 この短編は 見事2008年のカンヌ映画祭の短編映画部門でパルムドール賞を受賞したのでした 

          Merci!_convert_20090607192845.jpg
 代わってこちらはベルギーの「Merci!」全編台詞なしの8分間 薄暗い満員の地下鉄は 誰もが暗く 疲れきった顔をしていました ところが途中から乗ってきた1人の男が 理由もなく突然笑い出し その笑いは止まるどころか 次々周りの人に伝染して 仕舞いには車両中が大笑いの渦に巻き込まれたところで 男は下車 反対側の電車に再び乗り込み また人々を笑いに誘う。。。笑うということがいかに人の心理に影響を与え 気持ちを明るくハッピーにしてくれるかということを 改めて教えてくれたように思います こんな人 日本の朝の通勤列車にも乗ってきて欲しいですね

          taxi_convert_20090607192816.jpg
 最後は スペインの「Taxi?」 いかにもスペインらしい題材で タクシーに乗り込むや否や 運転手から矢継ぎ早に出される質問 「○○へお願いします」 「会話付き?会話無し?」「どんな話題がお好み?政治?経済?スポーツ?」「。。。政治を。。。」「国際政治?それとも国内?」。。。そして運転手と上手く会話できなかったり 機嫌を損ねると 目的地に連れて行ってもらえないー!
 おしゃべり好きなスペイン人ならではの発想かもしれないけど 最近益々コミュニケーション力が乏しくなっているように見える日本人も こんな会話力見習って欲しいです 個人的にはこんなタクシーに巡り合って見たいけどね

 短編映画はその時間制約から 時には長編映画より余程製作が難しい様に思えます(短い間に 話の起承転結から登場人物の性格まで盛り込まなければいけないし ひねった落ちが必要な場合も多い)そのため ストーリーのアイデアや映像に凝ったものが多くて 楽しいです 山椒は小粒でもぴりりと辛いとは まさに真実ですね  
               

2009-04-21

「この自由な世界で」&「Sweet Sixteen」

 少し前の話になりますが ケン ローチ監督の映画を2本立てで見ました 最新作と2002年製作、ロンドンとスコットランド(恐らくグラスゴーの郊外)、そして主人公はシングルマザーと16歳の誕生日を明日に控えた少年と 設定の違いは多々あれど この2作品にはかなりの共通テーマが見られ それがまた監督の人間を そして社会を見つめる視点となっているのかなと考えさせられて いい組み合わせの2本立てでした(映画館の支配人さんに乾杯!)

        img_1029955_16224392_1.jpg
     (この写真は blogs.yahoo.co.jp/matu153cm/archive/2008/09/03より)

 まず双方とも題名がいい!「この自由な世界で」(原題は「It's a free world。。。」)は ロンドンで働くシングル マザー アンジーが東欧からの移民労働者専門の派遣会社を些細なこと(セクハラを受け それに毅然と立ち向かったこと)で首になり 何とかカード借金地獄から抜け出し(イギリスのクレジットカードは 毎月決められた最低金額さえ払えば残りの残高を返済しなくとも 利子は付かない仕組みなので うっかりすると雪達磨式にカード借金が増えます 個人的にこのシステムは大嫌いでした)小学生の息子と再び暮らせることを夢見て(彼女はフルタイムで働いているためか?息子を近所の自分の両親に預けて 自分は友達とフラットをシェアして暮らしています)自ら移民労働者派遣の会社を立ち上げます 
 事はそんなに簡単には行かないよ 無茶をするなという知り合いの忠告も聞かず 親友と始めた派遣会社 まずは順調な滑り出しを見せたかのようですが 違法在者のイラン人につい同情心から仕事を紹介したことから 歯車が少しずつ狂い始めるのです 不法移民に偽造パスポートを与え 仕事を斡旋するのは勿論法律違反 見つかれば禁固5年以上の刑罰です しかし顧客からの要求にもっと応えようと そして不渡りの小切手を掴まされた損を取り戻そうと 彼女の行動はエスカレート 仕舞いには 自分が探してきた45人ものウクライナ人労働者の住まいを確保するため 何と先のイラン人とその家族がこっそり隠れている不法移民達の隠れ家を 警察に密告してしまいます これには今までアンジーに協力してきた親友も堪忍袋の緒が切れ 彼女を見放します 何かと手を貸してくれた親切なポーランドの若者も国へ帰る決心をし 両親は彼女のやっていることにただ呆れるばかり そして遂に決定的なことが起こり。。。。
                       sweet_sixteen.jpg
   (この写真はwww.impawards.com/2003/sweet_sixteen.htmlより)
                     
 一方の「Sweet Sixteen」 こちらも随分皮肉な 悲しいタイトルです 主人公リアムの母は やくざのボーイフレンドの為に刑務所暮らし リアムは母に そんなやくざな男と別れて何とか幸せに2人で暮らせるよう 郊外にバンガローを買うことを夢みます そのためにはお金が欲しい タバコの密売位ではらちが開かないと思った彼は 親友と母のボーイフレンドから麻薬を盗み それを売ろうとします その様子を見た 麻薬売人のボスが彼の腕を見込んで彼を子分にし その後の彼の働き振りを認めて 素敵なフラットまで提供してくれます 意気揚々と 刑を終えた母を迎えに行ったリアム しかしその後 彼を襲った 全く予期せぬ出来事は 彼の運命を完全に狂わせてしまいます   
 ラストシーン 警察に追われる身となったリアムが海岸で 姉からの悲痛な電話を受けます「何てことなの 何て悲しいことなの 今日はあなたの16歳の誕生日なのに。。。」

 両作品とも非常にリアルなタッチで まるでドキュメンタリーを見ているように 俳優たちは自分の役を生きています 詳しいことは分かりませんが もしかしたら彼らは過去に似たような境遇に自分の身を置いていたのではないか??そんな風にも錯覚させられるほどです
 そして 扱っているテーマは 双方とも今日の英国が抱えている大きな社会問題を含み 大変重たいものばかりです 不法就労者と彼らを利用する人々、麻薬、青少年の犯罪及び劣悪な家庭環境等 枚挙に暇がありません
 けれども 私が一番面白いと思ったのは 双方の作品とも主人公達が あまりにも1つのことに囚われ過ぎてしまい 周りが見えず 従って正しい判断が下せないばかりに 自分の人生を読み間違え 誤った方向に踏み出してしまった その過程でした 例えばアンジーはお金を稼いで今の生活から抜け出し もっといい暮らしがしたいと思うばかりに この自由競争社会では何でもできると仕事の手を広げた結果 掴まされた不渡小切手のため 賃金を払うことが出来なかった労働者から 息子の命まで狙われる羽目になります そして映画は 彼らに払うお金を稼ぐため さらに安い労働力を求め ウクライナで労働者と面接をしているところで終わっています 彼女のなりふり構わないやり方に呆れ 本当に彼女にとって必要だった人々は 皆彼女から去ってしまいました 彼女が搾取される側(雇用されるが 一方的に解雇される側)から ほんの少しだけ搾取する側に回ったとき その代償に彼女は何かを失ったのです しかし彼女も所詮 さらに大きなパワー 経済力を持っている者(顧客)から使われる(搾取される)身でしかなかったのです
 一方のリアムは 母親と2人で暮らす そのことだけを切に願いすぎていたため 母親が本当に何を望んでいたのか どんな人間なのか見ようとはしませんでした 15,6歳の少年に理解しろと言う方が難しすぎることかもしれませんが 母親が実はどんなな仕打ちを受けても やくざなボーイフレンドから決して離れようとはしないことを 年がそれ程違わない姉は冷静に見抜いています しかしリアムはそんな母の態度が信じられず 早く母の呪縛から逃れて欲しいと 本当にリアムのことを思う姉に逆に罵詈雑言を浴びせますが ついに現実(母が自分ではなく ボーイフレンドと暮らすことを選択したこと)を見せ付けられ とうとう母のボーイフレンドを刺してしまうのです なんという結末。。。彼は 母と暮らす事を夢見た家を手に入れるため 無二の親友までも失くしたというのに。。。
 私は1年間だけ イギリスの片田舎の農業地帯に住んだ事があります そこは英国中の野菜の2、30%を供給する 一大野菜産地でした そしてその地域では 当時数多くの東欧移民が農家に雇われていました 彼らは1軒の家に15人程で住まわされ(何と庭の納屋にも住んでいました!)朝から晩まで 腰をかがめ 畑でキャベツなどを収穫していました そして その地域では急速に移民が増えたため 地元民との対立も起こり また社会保険などの急速な増大(英国ではEU市民ならば 医療も無料 失業すれば失業保険や住宅手当も請求できます)が地域経済を圧迫し始め 社会問題に為りつつありました 彼らも「この自由な社会で。。」の様に 派遣会社から斡旋し送り込まれてきた人達だったのかもしれません そして 英国経済も世界同時不況の影響を受け 急速に減退している今 一体彼らはどうなっているのでしょう。。。いや 似たような話はイギリスだけでなく 日本にも世界中に溢れているに違いありません   
 

2009-02-25

「ロシュフォ-ルの恋人たち」

 このところ映画ずいていますが 旅行記の前に昨晩観た映画のことを。「ロシュフォールの恋人たち」です。監督はジャック ドゥミ 音楽はミッシェル ルグランという「シェルブールの雨傘」のコンビですが 前回とはうって変わって こちらはパステル調の色彩が溢れる ハッピーでちょっと胸がきゅうっとなるミュージカル。

       dscn1885_convert_20090225073731.jpg
       (この写真は mederu-jewelry.weblogs.jp/.../mederu-786a.htmlより)

 ロシュフォールの町を舞台に 金曜日から月曜日まで4日間の間に繰り広げられる 様々な人間模様 週末に開かれるお祭りのため 寄席ダンサーの一団が町に到着 双子の姉妹はそれぞれパリと まだ見ぬ素敵な恋人に憧れ 彼女らの母はカフェを経営しながら 今だ昔の恋人が忘れられず その恋人も彼女が忘れられなくて この町に戻ってきたというのに。。。そしてアメリカからの音楽家が現れ 除隊真近の水兵は理想の女性を探し続け。。。

       TKY200901230309_convert_20090225073757.jpg 
  (この写真は www.asahi.com/fashion/beauty/TKY200901230320.htmlより)

 最後はハッピーエンドなのですが 青春の真っ只中によくあるように 目の前に広がる無限の可能性と見知らぬ土地パリに対する 少しばかりの不安とそして沢山の希望。。。。そんなものを暗示させ映画は終わります。私はこのラストを見るたび ”あー 若いっていいなあ”と思ってしまいます 

 この映画はかなり昔ビデオで一度見たきりだったので 数年前パリでDVDを販売されていたのを発見したときは 値段も確認せず 手に取っていました 今回初めてスクリーンで見たのですが 何度見ても飽きることはありません 叙情的な美しい旋律の数々 計算されつくしたカラフルなコスチュームのその色彩の組み合わせ 楽しい振り付けなど 見所はたっくさん

 双子の姉妹を演じている 本当の姉妹 カトリーヌ ドヌーブとフランソワーズ ドルレアック。今ではドヌーブはフランス映画界の大御所といったとこでしょうが この映画では 個人的にはドルレアックの方がずっと魅力的に思えます ドヌーブが白い陶器でできたフランス人形なら ドルレアックはもっと生身のいかにも”フランス女”って雰囲気 決して美人ではなく 結構個性的な顔立ちですが コケティッシュで非常にチャーミング(特に横顔がきれい!) 所謂とても”目が利く”女優さん(目が利くことは 役者には重要なポイントだと思います 昔から”目千両役者”とも言いますから)この作品で演じていた作曲家の卵も 若い芸術家に見られる少しエキセントリックな感じがよく出ていたし 今回大きなスクリーンで見たので新たに発見したのですが 彼女は受けの芝居もとても上手なのですね!ミッシェル ピコリ演じるお母さんの元恋人が昔話を語るときの 彼女の演技に感心しました 残念ながら ドルレアックは この映画完成直後 自動車事故で他界してしまいます 生きていたらドヌーブとはまた全然違った個性的な女優さんになったであろうに。。。。(「袋小路」も良かった)

 ロシュフォールの町の広場には 彼女を偲んで銅像が建っているそうです 初めてこの映画を見たとき 一時真剣にロシュフォールへの旅を考えた私ですが やはり今でも いつかこの町へ行ってみたい気持ちは変わりません。こんな映画が製作されたことに 本当に乾杯!

       c0175975_2455171_convert_20090225073825.jpg
      (この写真はpds.exblog.jp/.../21/75/c0175975_2455171.jpgより)
                  
プロフィール

Kazue イギリス人の夫と6年余りの英国、スペイン生活を経て 2008年夏 日本へ帰国

Author:Kazue イギリス人の夫と6年余りの英国、スペイン生活を経て 2008年夏 日本へ帰国
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。