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2009-07-29

「ONCE」

  この所 中々映画の話を書く機会がなかったので 少し寂しく思っていたところでした 色々な話が途中になっていますが 今日は思い切って最近観た映画の中から アイルランド映画「ONCE」について書きたいと思います これは英国にいた時見逃してしまい(近所の映画館でこの映画が公開されたとき 連日満員御礼で 座席が予約できなかったのです)いつか見たいと思っていたのですが 念願叶って先日見る機会に恵まれました

 ダブリンの街角で ふと出会った ストリートミュージシャンとチェコからの移民女性 お互い音楽の才能に恵まれ、またお互い 近しい人との人間関係(自分から去っていったガールフレンドや チェコに残った夫)が吹っ切れず 今だ悩んでいる。
 そんな若き二人が 音楽を通じて知り合い そしてミュージシャンのデモテープ製作のためのスタジオ録音演奏を通じて お互いの才能を認め合い 理解し始め 次第に惹かれあっていきます しかし結局は 別々の道へ踏み出していくという 爽やかですが どこかほろ苦いストーリー
 徹夜で行われたスタジオ録音で二人の感情もクライマックスを迎えるのですが ロンドンに行って一緒に音楽活動を続けようという男の熱心な誘いも 幼い子供と年老いた母を抱え 異国で必死に生きる彼女には到底叶わない夢のように思えたのでしょう 彼女の「母を連れて行っても?」という問いに 2人は答えを見つけることができません CD完成の朝 浜辺で他のメンバーと子供の様にはしゃぎまわった後 それでも男はまだ もう一度会うことを彼女に約束させます でも 彼女は結局現れず そしてその後二人は二度と会うことはなく 男は独り 元の彼女が待つロンドンへ 旅立っていきます
 このすれ違いの別れのシーンは ああ 本当にこんな風に人って 別れていくのかもしれないなあと思わせるほど さりげないため とてもリアルな気がします そして そのさりげなさが 逆に切なさや胸の奥がキュっとなる痛みを感じさせるのです
 主演の2人は 実際に才能ある音楽家 ストリートミュージシャン役のグレン ハンサードはアイルランドのバンド "ザ フレイムス"のメンバー チェコ移民の女性を演じたマルケタ イルグロバとは チェコでのコンサート中に知り合ったそう 2人はこの映画の中で歌われている曲を作詞 作曲しているのですが そのどれもが感受性の強い 繊細な歌詞と心揺さぶられるようなメロディーがよく溶け合っていて 素晴らしい曲の数々です そうそうグレン ハンサードは「ザ コミットメンツ」にも出演したそうですね
             once.jpg

 just once 本当に 一期一会とはよく言ったもので 人生はこんな出会いと別れの繰り返しが織り成されて 出来上がっていくものなのですね チェコ女性にとって あの短かった ミュージシャンとの演奏活動 そして心のふれあいは 彼女の人生の中で 最も美しく そしてまた最も充実した時だったのではないでしょうか 例えそれが花火の様に短く はかないものであったとしても 彼女は生涯 あの時のきらめきを忘れることはないでしょう ミュージシャンがお別れのプレゼントに。。。と送ってくれたピアノを弾きながら 夫や子供に囲まれ家庭的な幸福に包まれながらも 彼女が窓の外を移ろいのまなざしでぼんやり見つめるラストシーン 彼女は過去を懐かしむと同時に もう二度とあの時には戻れないことを悟っているかのようで 私はとても胸が痛みました        
 
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No title

こんにちは~。そうですか、この映画、観なければ。「ダブリンの街角で」とかそんなタイトルでしたよね。俳優というよりミュージシャンが演じているというのはどこかで読みました。変に作りこんでいないこういう自然な感じのラブストーリーが私は大好きです。
今まで見たなかでは「ビフォア・サンライズ」が好きでした。あの男女はそのまま別れてしまうことにしてほしかった。続編(「ビフォア・サンセット」)は作らないでほしかったと思いました。

主演の一人は「コミットメンツ」に出演しているのですか。どのキャラクターかなあ。この映画、ぜひ観たいと思いました。

Re:

June様>そうそう 「ダブリンの街角で」という副題がついてました ミュージカルなのですが 音楽家が主人公なので 歌の挿入がとっても自然です 機会があったらぜひ観てください お勧めです。

> 今まで見たなかでは「ビフォア・サンライズ」が好きでした。あの男女はそのまま別れてしまうことにしてほしかった。続編(「ビフォア・サンセット」)は作らないでほしかったと思いました。

 そうですねえ 続編はかなり経ってから製作されたのですよね?公開されたとき 何でいまさら?と思った気がしました 私もJune様に賛成です
 
プロフィール

Kazue イギリス人の夫と6年余りの英国、スペイン生活を経て 2008年夏 日本へ帰国

Author:Kazue イギリス人の夫と6年余りの英国、スペイン生活を経て 2008年夏 日本へ帰国
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